熊本に行くたびにどこかでお目にかかる郷土料理の一つ。
病弱だった肥後藩主細川忠利公のために考案したもの。蓮根は不浄だと箸をつけてくれない藩主に対し、片栗粉をまぶし、油で揚げた物を食膳に出したのが始まり。その後、みそと和辛子を混ぜた物を詰めてから揚げるようになり、今の形になったとか。明治維新までは門外不出の味だったそうです。
熊本ではおせち料理にもいれるそうですが、熊本南部に住むうちの身内の家庭では特に作っておらず、むしろ関東に出てきてから知ったと言っていました。ただ、八代出身の叔母の家庭ではよく作るらしく、時々手作りの物をいただくこともあります。
蓮根をゆでて穴に辛子みそを詰めて、小麦粉、卵等で作った衣をつけて油で揚げるというなんとも手の込んだ料理ですが、門外不出だったということはよっぽどこの料理のおかげで藩主の病状が回復したのでしょうね。
いまじゃスーパーのお総菜売り場でも見かけますけど。

ふくとく からし蓮根 スライス アップ からし蓮根をスライスした物にです。
当然ですが、スライスする前は黄色い衣をまとったずんぐりとした楕円形の物体です。
蓮根なので先に向かって細くなっていますから、スライスすると大きさは均等にはなりません。
こちらは熊本の郷土の味にこだわった商品をつくっているふくとくさんのからし蓮根で、
黄色いのはターメリックで着色しているからだそう。
叔母の作った辛子蓮根は果たしてわざわざターメリックを使ってたっけか?(忘れた。)

ちなみに味の方は蓮根の部分がさっぱりしているし、外側は小麦粉ベースの衣なので、
すこしかじっただけではそれほど辛味を感じず、調子に乗ってがばっといったらら、やっぱりそこは辛子です。つーんと辛さが鼻に抜けていきました。涙でそう。

そのまま食べるのに飽きたら、しょうゆをちょこっとつけてみたり、
変わり種でマヨネーズをつけてみたりするのもいいです。味がマイルドになります。

ふくとく からし蓮根 スライス 辛子蓮根はちょうど蓮根一節の大きさで作られているので、スライスすると、
一般的な四角い和皿のうえにちょうどよくのっかります。
蓮根が均一の大きさな訳ではないので断言はできませんが、茶筒くらいの形と大きさです。
小さい蓮根だと辛子味噌が詰めにくいからある程度の大きさの立派な蓮根が必要になると思います。
すこしぷつぷつと小さい穴があいてしまっているのが手作りならではですね。

ちなみにうちの身内は熊本の某スーパーで辛子蓮根を買って帰りましたが、
スーパーの場合、お総菜売り場で揚げた辛子蓮根をトレイ販売しているので、
お土産屋さんのようにきちんと密封されてなかったからか、だめにしてしまったそうです。
スーパーの方が当然安いですが、持ち帰り方法は充分注意されたし。

お値段はだいたい大きいのが1本1500円くらい。小さいのは2個入りで1000円くらいです。
ファミリーでたべるおかずというより、大人の味なので、お酒のつまみってかんじ。
やっぱ昔から焼酎と一緒にこれを食べていたんでしょうね。

ふくとくさんと親戚の手作り以外の味を食べたことがないので、あまり味を比べられませんが、
次に熊本にいったら、別のメーカーの物を買ってみます。

ふくとく

ふくとく からし蓮根 パッケージ 住所:熊本市西区八島町723-1
電話:096-355-0331

熊本の地の物にこだわった商品をさまざま扱っているメーカー。
市場、空港、デパート、物産館などに出店していたり、取り扱われています。
観光客も利用する観光スポットで見つけられます。