「牛の生レバー刺し」提供禁止。車橋もつ肉店で食べ納め。
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2011年の焼肉屋えびすの食中毒事件がきっかけとなり、牛肉の生食での危険性が論じられることになり、とうとう2012年7月から牛レバーを生で提供することが全面的に禁止になりました。
それもただ禁止とするのではなく、きちんと罰則規定も盛り込まれ、いよいよ牛レバーの食文化が日本から消えようとしています。誰もが適切に扱える保証がないので、禁止の方向に行くのは致し方ない面もありますが。
私は特別に牛レバーに思い入れはないのですが、美味しいとは思うし、やっぱり禁止といわれると最後に食べねばと、最後に食べ納めにいきました。
食べに行ったのは横濱の石川町にある立ち飲みのもつ屋さん。
土曜の夕方なのですいているかと思ったのですが、「最後に牛レバーを食べねば!」という人でいっぱい。
注文カウンターの上には 「厚働省の全面協力により連日大盛況のため料理の提供に時間がかかります!」との注意書きが貼ってあります。
厚生労働省を略す時は厚労省ですよ・・・とつっこみたいのをぐっとこらえて注文をすませます。
こちらが出てきた牛レバーさしと塩だれです。
牛肉って欧米人が好んで食べる食材ですが、生レバーはたべるんだろうか?
韓国とかではユッケになりますよね。
客層は9割が男性で、全体的に若い人が目立ちました。
近くに大学などはないそうなので、わざわざ食べに来たのかもしれません。
焼き物や和え物など様々なつまみがありましたが、やっぱり誰もが注文していたのは「牛レバー刺し」。
他のつまみは連れとシェアしても、レバ刺しだけは各々1皿ずつ食べている人が多かった。
最後だからね~。思う存分たべておきたいよねぇ。これからは焼かれちゃうんだもん。
牛レバ刺に薬味をのせたところです。新鮮なものでないとこの食べ方はできません。
お味はいわずもがなで、レバーはほんのりあまく、とろりと口の中でとろけます。
ちょっと生き物の内臓を食べるなんて、あるいみ残酷といいますか、
人間はそうやって命をいただいて生きていると実感してしまいました。
きっと今後はこの味の記憶が美化されて、「生でたべるともっとうまいんだ」と語ってしまいそう。
従業員はたったの3人。カウンターで注文を取ったり洗い物をしたりする女将さん。
料理を客席まで運ぶ女性に全ての料理を1人でこなす料理長。特に料理人が1人ってのが驚き。
時間が経つに連れ注文の列はどんどん長くなっていくので、皿の片づけなどやってられません。
大丈夫かなぁとハラハラしながら見ていたら19時頃に中学生くらいの男の子がお手伝いに現れました。
おー、これで皿洗いにも手が回る。
連れ曰く、数年前に来た時はちっこい坊主が手伝ってたそうで、つまり子供の成長は早いなぁと。
こんな風に客のおじさんたちに密かに見守られている。
最低限の客席の皿の片づけなどはお客が自分でやります。
テーブルをふいたり、空いた皿をカウンターまで戻したり、ゴミもきちんと分別するのは当たり前です。
久しぶりに立ち飲み屋に来たけど、なんとも日本的なシステムだなぁとしみじみしてしまいました。
そういえば先日、バンコクの空港でお茶を飲んでいた時のことです。
いわゆるセルフ式のカフェで、何もかもが高いバンコクの空港の中で比較的安いのがこのお店。
ふと注文カウンターを見るとガタイのいいインド系の男性が4人いました。
彼らはチーズサンドイッチを2セットと水を1本注文し、隣に座りました。
そして、おもむろにサンドイッチをガサガサと開けて食べ始めたところで、
「ソースがない!そーすをくれ!」と大騒ぎ。
店の兄ちゃんから大量のトマトケチャップを奪い取り、ケチャップをパンの上に絞り出して食べていました。
インド人にとってはチーズを挟んだだけのパンは味が薄いと感じるのだなぁ。
ケチャップがいるの?とびっくりしたのはタイ人も同じだったみたいだし。
と、ここまでは普通に味覚の好みの違いを感じただけの話ですが、
その後、彼らはサンドイッチを食い散らかしてそのまま立ち去って行きました。
しかもテーブルにはべっとりとこぼしたケチャップが・・・。
インドは職業に階級がある国だし、掃除というのは掃除を職業にした人がやる物なんだろうが、
コーヒーやお茶などの飲み物と軽食を出すだけのこじゃれたカフェ空間が、
たったの5分でトッ散らかってしまった。まるで嵐が吹き荒れたかのようだ。
何が言いたいかというと、セルフサービスのお店が回るためには
「値段が安い代わりに従業員の役目をお客がやる」という暗黙の了解が必要で、
だからやっぱりある程度の片付けもお客がやるところが多いと思うのですよ。
(店によっては食べ物をカウンターから運ぶのまではお客がやっても、片付け担当の従業員がいて、
食べ終わった器はテーブルに置いておいてよい場合も勿論あります。モスみたいな感じ?)
サンドイッチの入っていたプラスチック容器や飲み干したペットボトルをゴミ箱に捨てたり、
こぼしたソースを手に持っている紙ナプキンでふけばすむことなのに、やらないの?と。
なんか日本基準で「なんで?」って思ってしまったのですね。
学校給食でも、自分たちで配膳して自分たちで片付けたりするけども、
そういうのってもしかして、世界基準で考えると珍しいことなのかもしれません。
そして、今回の「生レバー禁止特需」で客がいつも以上にふくれあがったモツやさんでは、
お店の人たちが猛烈に忙しくて大変そうなのは見ているお客にもわかるので、
料理が遅かろうと文句は言わないし(特に耐えきれないほど遅いとは感じなかったけど。)
食べ終わったお皿もゴミもきちんと分別してきちんとカウンターに運んで帰っていくのでした。
これ、国によってはとてもじゃないが成立しないことかもなぁと変なことを考えました。
(キューバの民泊でいただいた食器を台所に運んだら、スイス人に変な顔をされたこともある。
お金を払っているという主従関係なのかは不明。ゲストがこういうことやると顔をつぶすのか?)
お客のマナーも心地よくて、気持ちよく飲めるお店でした。
レバ刺しはもう食べられないけども、また横濱に行った時にふらっと寄りたいと思いました。
一人で来ている女性もいたし、案外、一人でも入りやすいんではないかな~。
ビールも冷え冷えでうまかったです。ぷは~。レバ刺しはもう食べられないけどね。
石川町の駅から徒歩5分くらい。中華街とは逆方向に川沿いを上ったところにあります。 周辺は住宅街です。
焼き物、和え物、ユッケ、牛刺し、牛レバー刺しなどがありあますが、 法律改定によりレバ刺しはもうすぐ提供終了です。
立ち飲みやですが、100円でイスをレンタル出来るらしい。
2人ばかし座って飲んでいる若者がいました。
それもただ禁止とするのではなく、きちんと罰則規定も盛り込まれ、いよいよ牛レバーの食文化が日本から消えようとしています。誰もが適切に扱える保証がないので、禁止の方向に行くのは致し方ない面もありますが。
私は特別に牛レバーに思い入れはないのですが、美味しいとは思うし、やっぱり禁止といわれると最後に食べねばと、最後に食べ納めにいきました。
土曜の夕方なのですいているかと思ったのですが、「最後に牛レバーを食べねば!」という人でいっぱい。
注文カウンターの上には 「厚働省の全面協力により連日大盛況のため料理の提供に時間がかかります!」との注意書きが貼ってあります。
厚生労働省を略す時は厚労省ですよ・・・とつっこみたいのをぐっとこらえて注文をすませます。
こちらが出てきた牛レバーさしと塩だれです。
牛肉って欧米人が好んで食べる食材ですが、生レバーはたべるんだろうか?
韓国とかではユッケになりますよね。
客層は9割が男性で、全体的に若い人が目立ちました。
近くに大学などはないそうなので、わざわざ食べに来たのかもしれません。
焼き物や和え物など様々なつまみがありましたが、やっぱり誰もが注文していたのは「牛レバー刺し」。
他のつまみは連れとシェアしても、レバ刺しだけは各々1皿ずつ食べている人が多かった。
最後だからね~。思う存分たべておきたいよねぇ。これからは焼かれちゃうんだもん。
牛レバ刺に薬味をのせたところです。新鮮なものでないとこの食べ方はできません。
お味はいわずもがなで、レバーはほんのりあまく、とろりと口の中でとろけます。
ちょっと生き物の内臓を食べるなんて、あるいみ残酷といいますか、
人間はそうやって命をいただいて生きていると実感してしまいました。
きっと今後はこの味の記憶が美化されて、「生でたべるともっとうまいんだ」と語ってしまいそう。
従業員はたったの3人。カウンターで注文を取ったり洗い物をしたりする女将さん。
料理を客席まで運ぶ女性に全ての料理を1人でこなす料理長。特に料理人が1人ってのが驚き。
時間が経つに連れ注文の列はどんどん長くなっていくので、皿の片づけなどやってられません。
大丈夫かなぁとハラハラしながら見ていたら19時頃に中学生くらいの男の子がお手伝いに現れました。
おー、これで皿洗いにも手が回る。
連れ曰く、数年前に来た時はちっこい坊主が手伝ってたそうで、つまり子供の成長は早いなぁと。
こんな風に客のおじさんたちに密かに見守られている。
最低限の客席の皿の片づけなどはお客が自分でやります。
テーブルをふいたり、空いた皿をカウンターまで戻したり、ゴミもきちんと分別するのは当たり前です。
久しぶりに立ち飲み屋に来たけど、なんとも日本的なシステムだなぁとしみじみしてしまいました。
そういえば先日、バンコクの空港でお茶を飲んでいた時のことです。
いわゆるセルフ式のカフェで、何もかもが高いバンコクの空港の中で比較的安いのがこのお店。
ふと注文カウンターを見るとガタイのいいインド系の男性が4人いました。
彼らはチーズサンドイッチを2セットと水を1本注文し、隣に座りました。
そして、おもむろにサンドイッチをガサガサと開けて食べ始めたところで、
「ソースがない!そーすをくれ!」と大騒ぎ。
店の兄ちゃんから大量のトマトケチャップを奪い取り、ケチャップをパンの上に絞り出して食べていました。
インド人にとってはチーズを挟んだだけのパンは味が薄いと感じるのだなぁ。
ケチャップがいるの?とびっくりしたのはタイ人も同じだったみたいだし。
と、ここまでは普通に味覚の好みの違いを感じただけの話ですが、
その後、彼らはサンドイッチを食い散らかしてそのまま立ち去って行きました。
しかもテーブルにはべっとりとこぼしたケチャップが・・・。
インドは職業に階級がある国だし、掃除というのは掃除を職業にした人がやる物なんだろうが、
コーヒーやお茶などの飲み物と軽食を出すだけのこじゃれたカフェ空間が、
たったの5分でトッ散らかってしまった。まるで嵐が吹き荒れたかのようだ。
何が言いたいかというと、セルフサービスのお店が回るためには
「値段が安い代わりに従業員の役目をお客がやる」という暗黙の了解が必要で、
だからやっぱりある程度の片付けもお客がやるところが多いと思うのですよ。
(店によっては食べ物をカウンターから運ぶのまではお客がやっても、片付け担当の従業員がいて、
食べ終わった器はテーブルに置いておいてよい場合も勿論あります。モスみたいな感じ?)
サンドイッチの入っていたプラスチック容器や飲み干したペットボトルをゴミ箱に捨てたり、
こぼしたソースを手に持っている紙ナプキンでふけばすむことなのに、やらないの?と。
なんか日本基準で「なんで?」って思ってしまったのですね。
学校給食でも、自分たちで配膳して自分たちで片付けたりするけども、
そういうのってもしかして、世界基準で考えると珍しいことなのかもしれません。
そして、今回の「生レバー禁止特需」で客がいつも以上にふくれあがったモツやさんでは、
お店の人たちが猛烈に忙しくて大変そうなのは見ているお客にもわかるので、
料理が遅かろうと文句は言わないし(特に耐えきれないほど遅いとは感じなかったけど。)
食べ終わったお皿もゴミもきちんと分別してきちんとカウンターに運んで帰っていくのでした。
これ、国によってはとてもじゃないが成立しないことかもなぁと変なことを考えました。
(キューバの民泊でいただいた食器を台所に運んだら、スイス人に変な顔をされたこともある。
お金を払っているという主従関係なのかは不明。ゲストがこういうことやると顔をつぶすのか?)
お客のマナーも心地よくて、気持ちよく飲めるお店でした。
レバ刺しはもう食べられないけども、また横濱に行った時にふらっと寄りたいと思いました。
一人で来ている女性もいたし、案外、一人でも入りやすいんではないかな~。
ビールも冷え冷えでうまかったです。ぷは~。レバ刺しはもう食べられないけどね。
車橋もつ肉店
住所:神奈川県横浜市中区石川町5-209石川町の駅から徒歩5分くらい。中華街とは逆方向に川沿いを上ったところにあります。 周辺は住宅街です。
焼き物、和え物、ユッケ、牛刺し、牛レバー刺しなどがありあますが、 法律改定によりレバ刺しはもうすぐ提供終了です。
立ち飲みやですが、100円でイスをレンタル出来るらしい。
2人ばかし座って飲んでいる若者がいました。