八戸の百年食堂:和洋中そろう万能な「キクヤ食堂」。近所にあったら通いたい!
青森の八戸に行ったとき、帰りの新幹線に乗る前に行けるところを探しておりました。
旅行に行くと必ず探すのが地元に根付いたお店。うちの近所はチェーン店ばかりでそういうお店が全然ないのががっかりするポイントなのです。
八戸の観光と言えば漁港の日曜朝市が有名で、早起きして朝市に行って、その足で地元の銭湯にどぶんとつかってさあ宿をチェックアウト。というタイミングで行くお店探し。で、「どうせなら地元に根付いて長くやってる食堂がいいよね~。」と探して見つけたのが、キクヤ食堂さんでした。
ここが大当たり!近所にあったら通っちゃうお店です。いいなぁ。八戸の人。
豆腐がメインを張れるおかずに大変身。豆腐のカツレツ
朝市でいろいろ買い食いしていたのもあり、定食メニューではなく単品での注文です。
豆腐のフライ。豆腐のカツレツとか豆腐のカツ煮とかも時々見かけますが、ここはフライです。
ヘルシーな豆腐に衣を付けて揚げてしまうのでヘルシーさはみじんもなくなりますが、 豆腐をステーキにするよりも衣のサクサクとした食感がやみつきになるおいしさに仕上がる。
よくある工場生産の充填豆腐じゃ崩れてフライにはできません。
水切りした豆腐に衣をまとわせ、さっと揚げる。大豆の風味がしっかりした木綿豆腐を十分に水切りしてるので、揚げた後に水分がしみ出すこともなく。さっくさくの食感です。
それに食べ応えもあるんですよ。肉みたいにもたれないし、タンパク質もしっかりとれてなかなかいいメニューだと思いました。
豆腐のカツ煮とかの場合、せっかくの衣がタレで煮崩れるので、絶対にフライそのものの方がおいしいと思いました。
この豆腐のフライは隣の隣にあったお豆腐屋さんとのコラボで生まれたそうで、おいしい豆腐じゃないと成り立たない味だと思います。
メニューを見てて気になって頼んじゃった肉ちまき。和風な味わい。
メニュー見て気になったんで頼んだ肉ちまきです。中華のこってり肉ちまきと違ってさっぱりした味わい。しかも小ぶりなのでペロリと食べてしまい・・・。二人だったので、もう一つ頼めばよかったと後悔した一品です。
裏メニューだったらしい昭和のナポリタン。太麺とケチャップの妙なる組み合わせ!
「冒頭で朝市でいろいろ食べたので、単品で豆腐フライを頼んで~」なんて書いてますが、豆腐フライ頼んで、ちまき食べているうちに、もっとこのお店の御飯を食べたくなっちゃったのです。
周りのテーブルでは、ラーメンを頼む人や定食を頼む人が多かったんだけど、それよりちょっと気になっちゃったのがこのナポリタンです。
メニューの写真を見る限り、ほんとに昭和の王道ナポリタンって感じで、なんかそそられちゃいました。おなかいっぱいとか言いながら、追加注文しちゃったよ。
はい出てきたのがこんな感じ。太めのスパゲティをハム、タマネギ、ピーマンと一緒に炒めてどばっとケチャップで味付けした。ほんとに昔ながらのナポリタンです。
ナポリタンって、昭和とか言いながら、細めのスパゲティを使ったり、アルデンテに仕上げてパスタっぽくしちゃったりするお店が多いんだけど、このお店のはほんとに昭和のナポリタンっていう感じ。
そして、ナポリタンといえば、甘酸っぱいケチャップのアクセントにタバスコかけるといい感じになるんですよね~。チーズのコクとまろやかさと三位一体になって、このジャンキーな感じの味がこれこそ懐かしの味という。
私の場合、ナポリタンというのはお店の味ではなくて、母親の味です。
お母さんが家で作ってくれるスパゲティといえば、ナポリタンかミートソースだった。
それも昔はこのくらいの太めのスパゲティのほうが主流だった気がするなぁ。
というか今みたいにアルデンテにゆでなかったんだろうなぁ(笑)
と、こんな感じで、お昼時の忙しくなる時間帯だったけど、追加注文繰り返して、新幹線に乗り遅れるんじゃないかと焦ってしまいましたが、最後は急いでかっこんで、会計して駅までダッシュで問題なく帰れました。
キクヤ食堂さんは、JR八戸線の小中野駅から徒歩1分くらいの場所なので、さっとJRのって、さっと新八戸で乗り換えればOKなのです。
キクヤラーメンとか、ポークソテーとかほかにもいろいろ気になるメニューがたくさんあったけど、次に行くときまでお店がやっていることを願いつつ。
訪れた2022年は店主様があまり具合がよくなかったようで、昼間だけの営業だったので、お体大事にしつつ、営業続けていただきたいですね。