江戸時代の終わり、八王子近郊や甲信地方で取れた生糸は、八王子で集められ、その頃開港した横浜港まで運ばれ、輸出されていた。それ故、遣水街道、浜街道を呼ばれるその道は、絹を運ぶことから「絹の道」と呼ばれていた。
地図を見ればわかりますが、八王子と横浜の間には「町田」があります。ここは、その絹運びの中継点で、一大問屋街だった。絹を降ろしたりしてたんでしょう。
10里ものながーい道のりを往復するうちに歩けなくなっちゃった馬はというと、ここで「肉」にしてしまって食べたんだそうな。それが町田の桜鍋やさん「柿島屋」の始まり。

町田 柿島屋 桜なべ 馬肉というと熊本や信州の名物だと思っていましたが、東京の町田でも名物だとは。
まずはこちら。このお店にくるお客の9割以上は注文する桜鍋です。

町田 柿島屋 桜なべを煮込んでいるところ 桜肉(馬肉)、白滝、ゴボウ、葱、豆腐を関東風のすき焼きと同じような
砂糖醤油の割り下で煮ます。お好みで卵を付けていただくのもすき焼きと同じ。
ここの店ではほとんどの人が鍋か刺身を注文していますね。
もともとテーブルにコンロが備え付けてあるので鍋を注文しない人には 邪魔でしょうがないでしょう。

もたもたしていると「煮込みすぎると堅くなっちゃう。」とうんちくをたれる
おばちゃんが登場するのも楽しいです。
しゃぶしゃぶっとさっと煮て、すぐに食べないときは野菜の上にのっけなさいとしかられます。

町田 柿島屋 馬肉ハムと馬肉とネギのぬた 鍋以外のサイドメニューは、「(桜肉の)刺身」「(桜肉の)ぬた」「(桜肉の)メンチカツ」「(桜肉の)チョリソー」「(桜肉の)ハム」「(桜肉の)煮込み」と全てが馬づくし。

また、鍋用にそば玉があり、さらにそばカレーだの、カレーメンチだのマニアックです。
ご飯の代わりにゆでそばにカレーをかけた料理と、メンチカツにカレーをかけたもの。
あとは普通にカレーライスもあります。

このお店は職場の同僚と年に数回思い出したように行くお店でしたが、2012年5月に久しぶりに訪れたところ、馬肉の味が変わっていました。
知人がいうには肉の仕入れ先を変えらしいとの話。 常連の地元の人の中には「味が落ちた!」というひともいるそうです。 (町田の親父ネットワークから聞いた話。)
私も一口食べて「あれ?肉の脂身のとろっとした味わいがなくなったような。」と感じたのですが、もしかしたら肉の部位が変わったのかもしれません。
メンチカツもパサパサだったし。(店主に確かめてはいないので真相はわかりません。)
相変わらず店は流行っていましたけども、昔から通っていた人は徐々に離れているみたいです。
以前は鍋の具を追加して食べた物ですが、早々に引き上げて店を変えました。
それ以来行ってないので、どうだったか真相はわかりませんけども。

柿島屋

柿島屋 町田 看板 住所:東京都町田市原町田6-19-9
電話:042-722-3532
営業時間:16:00~22:00(平日)12:00~21:00(休日)水曜休

JR町田駅、小田急町田駅からそれぞれ5分くらい。
昔は小田急の駅前にあったのが、店舗が狭くなって移転したそうな。