甲州名物鳥もつ煮。発祥のお店は甲府の奥藤本店です。
10年くらい前かな。B1グランプリでゴールドグランプリを受賞したことで一躍脚光を浴びた甲州の鳥もつ煮。甲府のそば屋で食べられるB級グルメとしてその名が全国区になりました。
その後、甲府の近所に行くことはあってもなかなかおそば屋さんに行く機会はなくて、ようやく食べたのがこの前です。
B1グランプリが盛り上がっていた直後は観光客が殺到していたとのことですが、今は落ち着いて、観光客と地元の人がそれぞれ食事を楽しんでいる感じ。そして、そばやっていうより、地元の飲み屋なんだよね。緊急事態宣言が開けてよかったよね。
こちらがその鳥もつ煮。昭和25年頃に奥藤本店に誕生し、それが甲府一帯に広がりました。
砂糖と醤油を絡めた甘辛いタレを強火で素早く鍋をふりながら作って行くそうで、
B1グランプリの時、大行列の目の前に汗だくで一日中鍋を降り続けている男性がずらーっと並んでいたのが思い出されます。
大鍋でぐつぐつ煮込んでいくのではなくって、注文が入ってから雪平鍋で一気に炒め煮みたいにして濃いめの味付けをまとわせる。モツの臭みはなく、うまみもぎゅーっと詰まった状態で濃いめの甘辛味なので、日本酒にもワインにもあう感じ。
ワインって言うより、ブドー酒かな。甲州的には。
ついでに甲州豚のカツ丼を頼んでみたり。
甲府のかつ丼も群馬や福井、長野などと同じくソースかつ丼が主流だそうです。
ご飯のうえにキャベツが載るタイプで、ソースは普通のとんかつソースでした。
甲州のブランド豚のとんかつ。生姜焼き用の2倍くらいの厚みのとんかつだった。
これに関しては特筆すべきことは特になく、脂身も含めて甘くて美味しい豚肉をサクサクの衣で揚げたとんかつです。私はソースカツ丼はキャベツがしかれてないほうが好きなので、その辺りはなんとも言えません。(もう少しキャベツの量が少ないならそれでいいのですが。)キャベツが敷かれている方は甘くてどろっとしたとんかつソースでないと味が負けてしまうんだろうなぁと思います。
普通に美味しいけど、とんかつ定食でいいかな。ご飯も丼にすると多すぎるし。という感想でした。(ごめん。)
それよりもこのお店の特徴として、そば屋が飲み屋として使われる典型的なお店で、メニューがとってもたくさんあって、地元の人たちが昼からお酒を飲んでいることです。
周りの注文の声を聞いていると、「だし巻き玉子」とか単品でいろいろ頼んでいる人がたくさんいて、これは絶対に昼飲みしてんなーと。
新型コロナウィルスの関係で、政府や自治体はお酒を閉め出しましたが、こんな風に食事しながらちょこっとお酒を飲むという人もお店もたくさんあって、一律でお酒を閉め出したあの対応はどうにかしなよって思っておりました。大勢でわいわい宴会する大型のお店ばっかりじゃないんだよー。
山梨のワインを1杯目だけ100円で提供していたりして、こういうのもできなかったのだろう。
そば屋なんだけど、和食のファミリーレストランみたいなラインナップで、気軽に入れる駅前のお店です。甲府観光の際など、是非、行ってみて。
奥藤本店
住所:山梨県甲府市丸の内一丁目七番四号
電話:055-232-0910
営業時間:11:00~14:30(L.O.14:15)、17:00~20:30(L.O.20:15)木曜休
URL:http://okutou.com/
甲府駅前にあるおそばや郷土料理を出す和食のお店。
入口が狭いので小さなお店かと思いきや奥が広くなっているそこそこの面積のお店でした。
B1グランプリでゴールドメダルを取った鳥のモツ煮の発祥のお店で、鳥のモツ煮をメインに据えたセットメニューもあります。鳥のモツ煮は注文を受けてから作るので、提供を待つ間は地元の日本酒やワインで軽く一杯やりながら待ちましょう。
奥藤本店 甲府駅前店 (そば(蕎麦) / 甲府駅、金手駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.0